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磨墨(するすみ)の秘密基地

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窯製作記其の七

久しぶりに連休。起きてすぐに釜の火入れに入る。一気に火力を上げると水分を含んだ釜の耐火セメント部分が破裂するらしいので、ゆっくり火を熾して、釜を「乾かす」という感じで薪をくべる。


その間、先日倒した大木の玉切りに掛かる。ようやく上半分の枝のまた半分位を切り進んでいくと、一旦手を止め釜の様子を見に戻る。釜の真上に亀裂が十字に入っている。でもそこからは煙は漏れていない。多分収縮率がレンガと違うので、そこで入ったヒビだと思う。後で塗り固めることにして、そのまま放置。薪を本格的に入れて、火力を上げる。この作業はほぼ半日掛かるらしいので、気長にやっておく。



お腹が空いたので、釜の調子を見るのも兼ねて、出来合いのピザを買いに行く。戻って、放り込んだらすぐにチーズがプクプク言い出して、5分も掛からずにアツアツのピザが出来た。んまい!100均で買った丸金網に乗せて焼いたらきれいに火が通っている。レンガの輻射熱と薪の遠赤外線ですぐに中まで火が通り、中もっちり、そとはパリっと。うっすらと水分を含んで色が違っていた両側面も天井と同じく白っぽくなったので、自然消火させてお風呂へ。

その夜は大雨。これ幸いと夜中まで槌音を響かせ、鉄板とアングルバーを加工して入口の蓋を作成。ほぼ思い通りの形に仕上がったので、寝る前に一度だけ合わせて就寝。翌日長年の犬共が来てくれることになったとスル母から電話。なんせ、料理の先生。いきなり、超豪華なトッピング目白押しとなることが期待できそう。



翌朝は、早めに起きて前日に買っておいた電柵用のポールにペール缶の底を取り付けピーラー(あの釜の中でピザを回すヤツ)を作製。薄いけど3本の波が入っているので、かなり丈夫。少々の分厚いピザを乗せても曲がらない。素材としてはベスト。アルミのやつはすぐに曲がるし、強度を出そうとすれば分厚くて、ピザ生地を引っ掛けて押し込んでしまう。おまけに、30倍も高価。論外。ピザ生地を捏ねて、1次醗酵をさせながら臨戦態勢。二次醗酵を始めた頃に、お客さん到着。お隣さんも招待して楽しいピッツァ作りが始まる。



前日、ピザの耳をあげたので、喰えると思って、犬が寄ってくる。



トッピングは料理の先生がチョイスした、最高級の食材。いきなり豪華版のスタート。薄いピッツァマルゲリータにドバドバと惜しげも無く生のモッツァレラが乗り、バジルが添えられる。裏漉しして、じっくり煮込んだトマトソースが絶品。釜投入後30秒程で生地もチーズもプクプク。思ったよりずっと早い焼き上がり。まず1枚目を一口づつ皆で分け合って食べる。ウマウマですな、こりゃ。続々と生ハムやペパロニ、アンチョビが乗ったピザが出来てくる。短時間ですぐに焼けるのでガバガバ喰って、コーラを飲みながら一気に満腹になった。早い、ウマイ、簡単。石窯作って大正解。



みんな、朝早くから起きて集合してたので、食べたら眠くなる。そして女性群はお風呂へ。ワシは切り出して玉切りや割っておいた薪を積み上げてオシマイ。来週は断熱材を混ぜたモルタルで釜をスッポリ覆って、エントツにダンパーを付けたら完成。パンも焼いてみようかな。
by blacklabsurusumi | 2010-03-03 00:13 | セルフビルド
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