昨日、鉄筋を買いに行った。だいたい素人の分際で家を建てようなんて言う阿呆に、職人相手の建材屋がまともに商売をしてくれるとは思えない。一度材木屋に行って、暴利を吹っ掛けられそうになったので懲りている。
で、業務需要対応のホームセンターに買いに行くことに。まぁ、普通に考えても、田舎の建材屋よりはるかに仕入れロットが多いホームセンターの方がリーズナブルな筈だ。納得の値段に気を良くして基地に戻る。120本を越す鉄筋を軽トラで運ぶには少々時間が掛かったが、お得感満載の買い物だった。それと、基礎の配筋に必要な物を必要な量だけだが、家一軒分となるとセパレーター100本、ナット、ワッシャーそれぞれ500個づつと、そのスケールに今更ながら、関わっている事の大きさにワクワクする。これでもまだ半分の量だ、先が楽しみになって来た。
とりあえず、向こう1ヶ月分の材料を仕入れたので、早速、基礎のモックアップを作る。
まず、鉄筋を切る。高速カッターは以前から溶接用に買っていた。こうやって作業している時がいっちゃんシャーワセ。
基礎の底版部、建築用語でフーチンと言うらしい。英語のfootingが訛ったみたい。この部分、土中に埋めるが、そこから地上に立ち上がる配筋を固定する役目がある。基礎用のコンクリートの圧力に耐えて、型枠の位置を固定すると同時に鉄筋を適当なかぶり厚を与えて、コンクリートの中に浮かす役割を持つ。
これが完成形の部分模型。主筋は13mm、補助筋に10mmの異形鉄筋を配置。さらに300mm 毎に13mmの300mmカットを横に配して行く。縦横の交点は細い軟鉄の結束線をハッカーという工具で縛って行く。
こんなん。で、縛った結果はこうなる。
ちょっとしたコツがあるが、覚えるときっちり鉄筋が締まる。ポイントは締め過ぎないこと。軟鉄なので、すぐに切れてしまう。要領を得るまで何本か切ったが、もう大丈夫。
さらに、ここでも一人で間違い無く、一定のスピードを持って作業が出来る治具を作って、立上り部分の主筋と補助筋を組んで行く。先ず、上段の主筋を組む時は、
次に、中段の補助筋を組むには、横向きに変えて、
これで、作業をユニット化して、後々一つ繋がりのベース配筋が出来る。作業の間違い易いポイント等も判ったので、立ち上がり部分の鉄筋をひたすらカットして、曲げておかなければならない。
また、近くの型枠屋さんに話しを付けて、フーチン用の中古ベニヤ板を売って貰う事になった。新品を買うと異常に高いのと、再生した材料が使えるのはそのまま土中に埋めてしまえるので、作業効率がグンと上がる。この業者さんは後で型枠のレンタルもお願いする事になっている。早速、メールで見積り依頼を出しておこう。