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磨墨(するすみ)の秘密基地

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家作り備忘録9

先週、鉄筋の曲げ加工が少し残っていたので、それを片付ける。ベンダーの扱いにも慣れていたし、体力も戻っていたので、30本程を一気に加工。10mmと13mm合計で325本。これで計算上の本数は仕上がった。でも、なんか抜けてるような気がする。まっ、いっか〜。

遅い朝食を摂っていると、依頼してた材木が到着。

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運送業者さんも大荷物なので、2人体制で来てくれてた。サッサと降ろして作業は20分程度で完了。樹種は桧。土台として使われる材としては最もポピュラーで、ある実験結果でシロアリの侵食が最も少ないという。又、硬く、変形が少ない材で、構造材のベースを支える部材としてはうってつけ。ここは、キモなので、少し良い材を張り込んだ。

終ってから近所の人と話してると、区内の管理をしている仲良しのおじさんが、「ちょっと来てくれ。」との事で、危ない木があるから伐るのを手伝ってくれと言う。見に行くと、かなり斜めに傾斜して立っており、道路の電線に掛かっている。チェンソーとクライミングの用意をして、お手伝い。無事に伐倒。

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チェンソーも一時放ったらかしにしてたので、調子が悪く、メンテナンスする事に。環境汚染を考慮して、生分解性のオイルを使っているが、親水性のようで、メンテの後はソーチェンに鉱物性のオイルを塗っておかないとサビが出てしまう。ピカピカに仕上げて、今日の作業は終了〜。風呂行こ。

翌日は土台の墨付け。気分は棟梁!^o^

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横架材(横に置いて使う材:土台、梁、桁等)の墨付けの手順は、まず樹芯の位置を確認。末口を見ると、年輪の中心がどちら側にあるかで上面が決まる。年輪がある方に反り上がるので、家の全荷重が掛かる土台は年輪のある方と反対側を上にすると狂いが出にくい。という事で上面が決定。

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上面の印と配置番地を記入。

次は、継手の墨付け。

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ここは中間に落とし込むだけの位置なので、両側に片蟻で。これは斜めに食い込む蟻溝が片方だけで止まる仕組みの継手。最近は、耐震性を向上させる為に、ホールダウン金物と言う基礎に埋め込んだボルトで柱を固定するので、継手の複雑な仕様が要求されなくなった。以前は大工の腕の見せ所だったが、法令が伝統技術を衰退させている。勿論、素人のワシは単純で強度の高い方を選び、片蟻で行く事に。ちなみに、現在の建売専門の大工さんは刻み加工を工場でプレカットして送って来るので、殆どやらない。

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次に基準線を入れて行く。写真に見えているのは間柱と管柱のホゾ穴位置。ただしこれは墨付けを間違えて入れてしまった後。とほほ。^^;基準線は芯ー芯で入れないといけないのに、継手の末端から始点を取ってしまった。本来はメス側の中心なので、さらにその中心までの距離を足さないといけなかった。反省。でも、墨はディスクグラインダーでブイーンと消せる。やり直し〜。

ところで、墨と言うのが、これまた優れもので、一度乾くと雨でも滲まない。それと、墨付けをする竹のペン。墨差しと言うが、墨と相性抜群。綺麗な鮮やかな線が引ける。ワシのようにのんびり家を建てる素人の方が、伝統工法や道具をエンジョイ出来る。墨付けの手順を一通りやって見る。

で、これは何を根拠に作業を進めるかと言うと、土台伏図。

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この図面には、継手、ホゾ、ホールダウン、アンカーボルト等の位置、継手の雌雄の側、材の寸法等、の出来るだけ多くの情報が載せてある。さらに余白に大まかな加工順の一覧を書き込んである。一本きっちり墨付けが出来たところで本日終了。

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アゲハ蝶の幼虫が、スダチの苗木に止まって葉っぱを喰っている。サナギで越冬するのかな?
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by blacklabsurusumi | 2012-10-14 14:18 | セルフビルド | Comments(2)
Commented by nob at 2012-10-14 19:28 x
もう墨付けですか。着々ですね。叔父が大工の棟梁だったので、子供のころ、よく墨付けするのを見てました。恰好いいんですよね、この作業。墨付けの次に好きなのは、カンナ。薄い鰹節みたいに木が削れるのが、不思議でよーく観察してたもんです。
Commented by blacklabsurusumi at 2012-10-14 21:48
墨付けはやってみると、意外と簡単。というか、基本の法則があって、現在では矩(かね)を回すだとか、基準線を引くとか、継手仕口を書き込むという程度の多くは無い作業を入れて行きますが、継手や仕口が複雑だった昔の大工さんは大変だっただろうなと思います。また、製材所でモルダー加工を施して仕上がり寸法になっている現在の材木は、ほぼカンナ掛けをしなくても良いようにスベスベです。機械で乾燥してある材なので、生木のように背割りを入れる必要も無く、寸法は安定してますし、暴れません。これを、木の素性や木表、木裏を見て材を狂いなく収めていた大工さんは家という工芸品を作っていたのでしょうね。尊敬します。
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