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磨墨(するすみ)の秘密基地

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家作り備忘録11

先週やり残した墨つけを終わらせる所から。

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ビシッと完了〜、だったらいいなぁ。

でも、思ったより遅なった。

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カヤック作った時もそうだけど、図面のスキームを材料に写して行く作業が最も緊張する。ここで間違えたら一巻の終わりというのが、最初に出て来るから、物作りの計画は慎重であるべきなんだけど、ワシの場合、ほとんど見切り発車〜。わはは、完璧なんて待ってらんねーぞー。

ところで、この週末は、地区のハロウィンだった。基地のある地区は、この田舎にあって、古くからの在所の集落に囲まれた異種空間。皆さん、色んな所から集まって来られた方々ばかり。しかも、半数以上は芸術家や工芸関係の職人さん。そんな中で、若い定住者も増え、子供達が大きくなって行く。そんなコミュニティを繋ぐ催しとして、昨年から若いお母さん方が、各家庭に呼び掛けて、子供達のTrick-or-treatingに応じてくれる家々にカボチャのサインを掲げる。

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このサインのあるウチに、子供らは思い思いの変装でドアをノックし、お菓子を貰って回る。

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さて、翌日は朝から雨。「大工(でぇく)殺すにゃ、刃物は要らぬ〜、雨の十日も降ればヨイ〜っとくらぁ。」しゃーないので、刻みに入る前に、2-3治具を作っておこう。

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上は、120mmの材に掛けて、電動丸ノコのガイド。やたらと多い直線カットをこのガイドに当ててさえいれば、楽々真っ直ぐ切れます。下は45mm幅の間柱と屋根の垂木掘り用のゲージ。墨つけと同時に幅チェックもできます。これも数百ヶ所使います。単純作業の標準化とスピードアップ。間違いも減ります。とりあえず、濡れネズミになりながら墨つけ済みの材を一本、外から取って来て治具を使ってみる。ええ感じやん。で、さらに雨は激しくなり、あちこちで落雷がピカピカ。

そんな中、スーパーウーマン中島さんが基地に遊びに来てくれました。現在、某製薬会社の開発研究員でありながら、4年後のパラリンピックを目指してフラットウォーターカヤックの練習をしつつ、90連勤という、あり得ない生活をしている彼女は車椅子でどこでも出没する。いったいいつ寝てるんだろぅ???その中島さんが、切れ切れの頭脳の持ち主でありながら、色んな事に興味を持って、ワシごときのお遊びにわざわざ見物に来るのは、何でやろー。昔から物作りとか図面とか好きなんやて。色々拙い説明をしながら、中島さんのお話も聞いて、ええ気分転換になりました。おおきに、話が終わると、今から会社に戻りますって、4駆飛ばして帰って行きました。なんちゅ女性や。

で、季節感の無いトマトが青いまんま鈴生りの基地菜園。ちょっとだけ色付いたやつを捥いで、放置しとくと勝手に追熟します。それを放り込んでトマトカレーで晩飯。
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翌日は、月曜日だけどお休みなので、早起きして始めようと思ったけど、早朝からの電動ノコの音は迷惑なので、下準備をしつつ8:00回ったところで、刻み作業全開〜っ!

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刻みの途中で、切り落とした面に、再び墨つけをする箇所が結構あるので、差し矩から、今度はスコヤに持ち替えて切っては、墨つけを繰り返しながら刻み作業。スコヤが何故150mmというサイズなのかが使ってみて初めて解った。納得。

でも、刻みは思ったより時間が掛かるぞ。半日だけなので、全然進まず、今日は3本だけ。

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にしても、たったこれだけの刻みで出た大量の削りカス。

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とりあえず、これも薪ストーブの焚き付けとしてリサイクルするけど。誰ぞが言いよったところによると、家一軒建てるとは、同じ体積の材木から家を削り出すと考えた方が解りやすいらしい。この削りクズを見ると、それも解るような気がする。
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by blacklabsurusumi | 2012-10-29 13:11 | セルフビルド | Comments(2)

家作り備忘録10

引き続き、墨付け作業。

今回は3連休と言うことで、現場監督に磨墨も同行。

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しかし、この監督さんご覧の通り、サボってばかり。午睡の真っ最中。仕方ないか。絶好の天気だもんなぁ。

ぼちぼち取り掛かっていると、地区管理のおじさんが、先週伐採したお礼にと、里芋を沢山頂いた。

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このおじさんの奥さんは、農業の師匠で、野菜作りは、素晴らしい腕の持ち主。さぞかし美味い里芋だろう。里芋は親芋、小芋、芋茎と余すところ無く頂けるし、どの部分も美味い。さて、味噌仕立ての芋煮でもすっぺかな。

本題の墨付けだが、やって行くうちに色んな発見がある。墨壺を使って真っ直ぐな線を引くにもコツがあって、ビシッと直線が引けるまで数本やり直した。差し金も同じで、線を引く時に持つ位置で安定するしないが大きく変わって来る。また、差し金の角部分は他の部分より分厚く造られており、直線部分を握って、強く抑え付けると安定するようにできていて、慣れるとスゴく使い勝手が良い。

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初日は監督が、「メシっ」、「おやつっ」、「遊べっ」とうるさいので捗らず、4-5本がいいところ。2日目は頑張って10本ほど。大分要領が掴めて来た。910mmモジュールの位置取りと、刻み部分の位置関係が頭に入ったので、スピードアップ。その晩は、ご近所の若い衆にお呼ばれ頂き、餃子と焼肉の会で盛り上がった。ビール飲み過ぎ。その中のメンバーの一人が同じタイミングで、セルフビルドの店舗を建築中。いろいろと情報交換させて貰った。

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最終日は朝からピッチ上げて行ったが5本程残して終了。来週は残りの墨付けと、いよいよ刻みに入る。

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先週まだ小さかったアゲハの幼虫が青虫に成長してた。
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by blacklabsurusumi | 2012-10-21 18:15 | セルフビルド | Comments(3)

家作り備忘録9

先週、鉄筋の曲げ加工が少し残っていたので、それを片付ける。ベンダーの扱いにも慣れていたし、体力も戻っていたので、30本程を一気に加工。10mmと13mm合計で325本。これで計算上の本数は仕上がった。でも、なんか抜けてるような気がする。まっ、いっか〜。

遅い朝食を摂っていると、依頼してた材木が到着。

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運送業者さんも大荷物なので、2人体制で来てくれてた。サッサと降ろして作業は20分程度で完了。樹種は桧。土台として使われる材としては最もポピュラーで、ある実験結果でシロアリの侵食が最も少ないという。又、硬く、変形が少ない材で、構造材のベースを支える部材としてはうってつけ。ここは、キモなので、少し良い材を張り込んだ。

終ってから近所の人と話してると、区内の管理をしている仲良しのおじさんが、「ちょっと来てくれ。」との事で、危ない木があるから伐るのを手伝ってくれと言う。見に行くと、かなり斜めに傾斜して立っており、道路の電線に掛かっている。チェンソーとクライミングの用意をして、お手伝い。無事に伐倒。

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チェンソーも一時放ったらかしにしてたので、調子が悪く、メンテナンスする事に。環境汚染を考慮して、生分解性のオイルを使っているが、親水性のようで、メンテの後はソーチェンに鉱物性のオイルを塗っておかないとサビが出てしまう。ピカピカに仕上げて、今日の作業は終了〜。風呂行こ。

翌日は土台の墨付け。気分は棟梁!^o^

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横架材(横に置いて使う材:土台、梁、桁等)の墨付けの手順は、まず樹芯の位置を確認。末口を見ると、年輪の中心がどちら側にあるかで上面が決まる。年輪がある方に反り上がるので、家の全荷重が掛かる土台は年輪のある方と反対側を上にすると狂いが出にくい。という事で上面が決定。

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上面の印と配置番地を記入。

次は、継手の墨付け。

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ここは中間に落とし込むだけの位置なので、両側に片蟻で。これは斜めに食い込む蟻溝が片方だけで止まる仕組みの継手。最近は、耐震性を向上させる為に、ホールダウン金物と言う基礎に埋め込んだボルトで柱を固定するので、継手の複雑な仕様が要求されなくなった。以前は大工の腕の見せ所だったが、法令が伝統技術を衰退させている。勿論、素人のワシは単純で強度の高い方を選び、片蟻で行く事に。ちなみに、現在の建売専門の大工さんは刻み加工を工場でプレカットして送って来るので、殆どやらない。

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次に基準線を入れて行く。写真に見えているのは間柱と管柱のホゾ穴位置。ただしこれは墨付けを間違えて入れてしまった後。とほほ。^^;基準線は芯ー芯で入れないといけないのに、継手の末端から始点を取ってしまった。本来はメス側の中心なので、さらにその中心までの距離を足さないといけなかった。反省。でも、墨はディスクグラインダーでブイーンと消せる。やり直し〜。

ところで、墨と言うのが、これまた優れもので、一度乾くと雨でも滲まない。それと、墨付けをする竹のペン。墨差しと言うが、墨と相性抜群。綺麗な鮮やかな線が引ける。ワシのようにのんびり家を建てる素人の方が、伝統工法や道具をエンジョイ出来る。墨付けの手順を一通りやって見る。

で、これは何を根拠に作業を進めるかと言うと、土台伏図。

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この図面には、継手、ホゾ、ホールダウン、アンカーボルト等の位置、継手の雌雄の側、材の寸法等、の出来るだけ多くの情報が載せてある。さらに余白に大まかな加工順の一覧を書き込んである。一本きっちり墨付けが出来たところで本日終了。

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アゲハ蝶の幼虫が、スダチの苗木に止まって葉っぱを喰っている。サナギで越冬するのかな?
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by blacklabsurusumi | 2012-10-14 14:18 | セルフビルド | Comments(2)

家作り備忘録8

今日は先週カットした鉄筋の曲げ加工。作業の標準化を考える時、注意している事は、思い込みに捉われず、機械に中途半端に頼るより、人力の方が現実的に有効ならば人力で行く事に。

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何がプラクティカルに考えて一番速くて簡単、労力が少ないのか?手持ちの道具で一番効率の良いやり方は?曲げ型を使って、一定のモーメントが掛かる長さで力を掛けると、10mmの鉄筋はいとも簡単に曲がる。実際ベンダーよりもずっと速い。角度チェックの板を使って直角を確認。速い、速い。

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曲げ位置にディスクグラインダーで印を付ける。通勤時に何気なく通り掛かった建設現場に運び込まれた、トラックの荷台に載った加工済みの鉄筋を覗いて発見。節毎にこのマークが入っている。ふ~ん、プロはこんなことやってんだ。寸法を図面通りに出す為に、意外と原始的な方法でシッカリとマーキング。でも実用的。プロほど基本に忠実ちゅうことやね。真似させていただきました。

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今日は全部で250本。終って、ふぅ〜っとなりました。風呂行こ。

翌日は同じ調子で主筋の13mmの加工に。ただ、これが13mmになると、いきなり曲げるのが難しくなる。3mmの差は大きかった。じゃあ、という事で、今度は機械に頼る事に。

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このベンダー、ラチェット式で、曲げた分の戻りを最小限にしてくれるけど、ロック機構がややこしくて、ガッチリ固定していないとラッチが外れない仕組み。さらに、立てて使うとグラグラして非常に使い勝手が悪い。

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そこで、コンパネと45mm角の木のブロックを使って、平置きの治具を作る事に。

こんなん作ってる時が一番楽しい。そして、それが思い通りの結果になると、もっと嬉しい。マージンはきちきちで設定。かなり具合が良い。体感的に労力が半分以下に。ストレスは約1/5位かな?

これでほぼ補助筋の曲げ加工は終わりに近づき、基礎周りで材料への加工が必要な物は無くなった。来週はいよいよ、土台に使う桧の材木が搬入されて来る。仕入れ先は、基地の外壁をお願いした山口県のとある林業組合。担当のおっさんは、ぶっきらぼうだが、品物の質は問題無い。なにより、業者とほぼ同じの卸価格。ネット社会とは誰にでも大幅な選択肢を与えてくれる。近くの素人お断りみたいな業者と付き合わなくても、遥かに良い条件で取引が出来る。

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基地のある地域は、結構寒い。すでに外気温が夜間15度を下回り、今年の薪ストーブ初焚き。

出来合いのピザにハムを多めにトッピングして、厚手の鋳物フライパンに載せ、ストーブに放り込む。2-3分で熱々のピザが出来上がり。秋の夜長、ビールを呑みながら、薪が燃えるのを眺めて過ごす。
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by blacklabsurusumi | 2012-10-07 12:36 | セルフビルド | Comments(4)