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磨墨(するすみ)の秘密基地

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窯製作記其の四


急に寒くなった。節分雪と言うらしい。うまいこと降るもんや。ぴったしタイミング合ってるやん。

前日、久振りに日曜に休みだったので、土曜から犬友が泊まりに来たり、昼過ぎまでイベントのイントラやったりして、夕方からのんびり風呂に入って、一日終わった。んで、なんもせず。

月曜一日だけの作業になった。まず、先週型枠に入れていたコンクリの天板を木枠から外す。ネジを抜いて、外枠を外す。電ドリで簡単に外したが、底板がへばりついている。ウレタン塗装してるから簡単に外せると思ったけど、ゴムハンマーで軽く下から満遍なく叩いて、最後に底板を横から叩くとやっと少しずれた。さあ、こっから底板を抜く作業。オーバーハングを支えていたつっかえ棒と言うか、コの字型の支えを抜いて手前に引いて、スルスミ母に頼んで残った板を抜いてもらうように持ち上げて、抜けた~と思った瞬間、手前にゴトンと落ちた。ひぇ~っ!でも、端っこは欠けてないふう。まっ、ええか。結果オーライ連発~。まるで、ワシの人生そのもの。

そんで、天板の下側に隙間ができるので、あらかじめモルタルを塗りつけて水平を取る。さて、ちょ~重たい天板をどうやって載せるか???とりあえず板を起こして、土台に立て掛ける。梃子の原理で片方づつ角を持ち上げながら間にブロックや柱の木端を突っ込み、どんどん持ち上げて、反対側へバーンと倒したらええやんと思ったけど、失敗したら割れそうやし、ここは再びスルスミ母の助けを借りて、そ~っと倒し込む。やっと天板が定位置に座った。はへ~っ。疲れた。

一旦休憩を入れて、釜のブロックを仮組してみる。全体の仕上がりイメージが湧く。ふ~ん、こんな感じなんや。ブロックの位置関係をずらしながら、目地の幅とか、レンガの歩留まりなんかを考えると、写真みたいなイメージに落ち着く。またそのうち微調整が必要だろうけど、そんときゃ考え直す。

次に、天板の上に再び木枠を組んで、釜の床板を作ることに。床板の下には絶対に断熱層が必要になる。今回は約5センチの厚さで、モルタルにバーミキュライトを骨材として入れ、軽さと断熱性能を上げる。その上に約3センチの耐火セメント層を作り、これを床板とする。単純に費用を比較すると、若干だが耐火セメントで層を作った方が安く上がる。ただ、それだけでなく、型枠で作れる設計の自由度の高さは、耐火セメントの方がはるかに優れている。さらに、素人が作る場合の密閉性の高さを比べれば、耐火セメントの方が格段に高い。さらに、床面の平滑性を比べた場合、大きくメリットがある。これは、熱が均等にパンやピザに加わるということで、失敗も少なくなる。これらのアドバンテージを考えても、耐火セメントを使う方に軍配が上がると思う。また、修正もやり易いというオマケも付いてくる。

今日はここまで、来週から型を置いてブロックを積み上げる作業に入れる。また、一波乱あるやろな。楽しみ~。
by blacklabsurusumi | 2010-02-08 22:25 | セルフビルド
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