先週やり残した墨つけを終わらせる所から。
ビシッと完了〜、だったらいいなぁ。
でも、思ったより遅なった。
カヤック作った時もそうだけど、図面のスキームを材料に写して行く作業が最も緊張する。ここで間違えたら一巻の終わりというのが、最初に出て来るから、物作りの計画は慎重であるべきなんだけど、ワシの場合、ほとんど見切り発車〜。わはは、完璧なんて待ってらんねーぞー。
ところで、この週末は、地区のハロウィンだった。基地のある地区は、この田舎にあって、古くからの在所の集落に囲まれた異種空間。皆さん、色んな所から集まって来られた方々ばかり。しかも、半数以上は芸術家や工芸関係の職人さん。そんな中で、若い定住者も増え、子供達が大きくなって行く。そんなコミュニティを繋ぐ催しとして、昨年から若いお母さん方が、各家庭に呼び掛けて、子供達のTrick-or-treatingに応じてくれる家々にカボチャのサインを掲げる。
このサインのあるウチに、子供らは思い思いの変装でドアをノックし、お菓子を貰って回る。
さて、翌日は朝から雨。「大工(でぇく)殺すにゃ、刃物は要らぬ〜、雨の十日も降ればヨイ〜っとくらぁ。」しゃーないので、刻みに入る前に、2-3治具を作っておこう。
上は、120mmの材に掛けて、電動丸ノコのガイド。やたらと多い直線カットをこのガイドに当ててさえいれば、楽々真っ直ぐ切れます。下は45mm幅の間柱と屋根の垂木掘り用のゲージ。墨つけと同時に幅チェックもできます。これも数百ヶ所使います。単純作業の標準化とスピードアップ。間違いも減ります。とりあえず、濡れネズミになりながら墨つけ済みの材を一本、外から取って来て治具を使ってみる。ええ感じやん。で、さらに雨は激しくなり、あちこちで落雷がピカピカ。
そんな中、スーパーウーマン中島さんが基地に遊びに来てくれました。現在、某製薬会社の開発研究員でありながら、4年後のパラリンピックを目指してフラットウォーターカヤックの練習をしつつ、90連勤という、あり得ない生活をしている彼女は車椅子でどこでも出没する。いったいいつ寝てるんだろぅ???その中島さんが、切れ切れの頭脳の持ち主でありながら、色んな事に興味を持って、ワシごときのお遊びにわざわざ見物に来るのは、何でやろー。昔から物作りとか図面とか好きなんやて。色々拙い説明をしながら、中島さんのお話も聞いて、ええ気分転換になりました。おおきに、話が終わると、今から会社に戻りますって、4駆飛ばして帰って行きました。なんちゅ女性や。
で、季節感の無いトマトが青いまんま鈴生りの基地菜園。ちょっとだけ色付いたやつを捥いで、放置しとくと勝手に追熟します。それを放り込んでトマトカレーで晩飯。
翌日は、月曜日だけどお休みなので、早起きして始めようと思ったけど、早朝からの電動ノコの音は迷惑なので、下準備をしつつ8:00回ったところで、刻み作業全開〜っ!
刻みの途中で、切り落とした面に、再び墨つけをする箇所が結構あるので、差し矩から、今度はスコヤに持ち替えて切っては、墨つけを繰り返しながら刻み作業。スコヤが何故150mmというサイズなのかが使ってみて初めて解った。納得。
でも、刻みは思ったより時間が掛かるぞ。半日だけなので、全然進まず、今日は3本だけ。
にしても、たったこれだけの刻みで出た大量の削りカス。
とりあえず、これも薪ストーブの焚き付けとしてリサイクルするけど。誰ぞが言いよったところによると、家一軒建てるとは、同じ体積の材木から家を削り出すと考えた方が解りやすいらしい。この削りクズを見ると、それも解るような気がする。